「またお客様のご意見で、ドライヤーを使ってもっと自由にアレンジしてみたいというご希望が多くあることがわかりました。」
従来の人工毛髪では耐久性などの問題で、なかなか自分自身でアレンジをすることが難しかったのである。
「ドライヤーを使って、いろいろなセットを楽しんでいただくために、熱をあてた時に形状記憶する特性を持たせることに成功しました。」

これら全ての問題を解消し、より良い商品を開発するために、多くの開発担当者が、地道でひたむきな開発作業を続けてきた。

そして工場でできあがったかつらをお客様に合わせてカットし希望のスタイルを作る。この作業を担当するのは、ヘアデザイナーとよばれるスタッフである。
「ヘアデザイナーの表現力が最終的に重要になります。」
全国に1000人以上のヘアデザイナーが全員理・美容師の資格を持ったうえで、かつらの取り扱いができるようになるための厳しい社内研修を行っている。
まさに、1つのかつらを最高の状態で仕上げるための完璧な体制が、それぞれのプロのスタッフによって作られている。

究極のかつらを作るための開発担当者の商品開発力、お客様の思いを深く理解するカウンセリング、工場において手作業で商品を作る技術、お客様の希望に合わせてカットをするヘアデザイナーの技術。
これら全てが『匠』の域に等しい技術となり、かつらを作り上げている。

今回の取材で業界最大手の底力をみることができた。
常に現状に満足することなく、サービスを高めていく姿勢は業界トップでありながらも、常に顧客視点であることの現れであると感じた。
今後もアデランスが業界を牽引していくことは間違いがないようだ。